市立加西病院

院長及び病院事業管理者退任の挨拶

院長及び病院事業管理者退任の挨拶

   


ご挨拶が1ヶ月遅れとなってしまいましたが、令和2年3月末日をもって加西病院の院長及び病院事業管理者を退任いたしました。この原稿を書いている4月末日は、新型コロナウイルスの感染拡大で世界中が大混乱に陥っており、日本も緊急事態宣言の真っ最中です。加西病院も病院を挙げて対応していますので、市民の皆様も「正しく恐れて」、この危機を乗り越えていけるようにご協力をお願いしたします。

平成28年4月に院長に就任してから4年間、院内外の多くの方々からの温かい支援を受けて職責を果たすことができました。院長の仕事として最も重要なことは、「病院の進むべき方向を見極めて方針を立て、体制を確立すること」と自ら定めて、それまでの患者さんを直接診察する臨床医から、病院全体をマネジメントする管理者として職務に専念してきました。

 

前任の山邊先生から継承した前後から、加西病院は大きな曲がり角に差し掛かっており、この地で今後どのような病院機能が求められるかが大きな難問でした。近隣に高度医療を担う統合病院が次々と稼働を始めると共に、本院では常勤医の減少によって経営的な危機を迎えていました。試行錯誤の結果、国の定める地域医療構想に沿った方向で、これまで通りの「可能な範囲の急性期医療」を提供しつつ、「回復期から在宅に向けての幅広い医療」を提供できる地域多機能型病院に転換しました。

 

また、耐震化のために建物の建て替えが必要との指摘を受けて、有識者を交えた話し合いの結果、ようやく新病院の「基本構想」が昨年9月にまとまりました。この「基本構想」を元に、具体的な内容を検討して「基本計画」を策定する諮問委員会が始まっており、近いうちに院内外に具体案が公表される予定です。

 

以上、この4年間の流れを大まかに総括しましたが、今後の加西病院の進むべき方向が概ね定まりましたので、この機会に人心を一新して新病院建設に向けてさらに議論を進める意味で、院長及び病院事業管理者の責務を生田先生に委ねることとしました。私自身は退任後も外来を中心とした診療業務を当分の間は継続する予定で、病院幹部に対するアドバイザー兼サポーターとしての役割を果たすと共に、山邊顧問が担っておられた研修医指導を本業としたいと思っています。今後も加西病院に対するご支援をお願いして、退任の挨拶とさせてもらいます。

 

令和2年4月末日

 

名誉院長   北嶋 直人