市立加西病院

総合診療科 紹介

当院の内科全般の紹介

市立加西病院

令和2年4月から、総合診療科を標榜することになりました。総合診療科とは病院の中でどのような機能が期待されるのでしょうか? 病院によってその役割は大きく異なり、実態がわかりにくいのも事実です。定義上は、「医療における診療科のひとつで、あまりにも専門化・細分化しすぎた現代医療の中で、全人的に人間を捉え、特定の臓器・疾患に限定せず多角的に診療を行う部門」とされています。

 

私自身は本年3月末で院長兼事業管理者を退任して、名誉院長になりました。元々は消化器内科の専門医でしたが、内科初診外来で専門領域外の患者さんに対応することが年々増えてきて、医療全般の知識をアップデートする必要性を感じていたところに、これまで山邊顧問が担っておられた研修医・内科専攻医の指導を継承することなりました。

 

これまでの日本の医療が専門性を重視する傾向が強かった影響で、総合的に診療できる医師が全国的に不足しています。当院は加西市唯一の病院ですので、どんな病気でも診てもらえると思って受診する患者さんや、かかりつけ医の先生から診断の難しい病気の患者さんが紹介されるときの窓口になることが求められています。また、本院の様々な診療科に入院する患者さんの内科的な問題について担当科の先生から相談を受けたり、手術前には術前患者評価を行い安全な手術の手助けになること求められています。

 

院長在職中の4年間、このような要望に応えることのできる総合診療医を探し求めてきましたが、適切な人材を得ることはできませんでした。「鶏が先か、卵が先か」の議論がありますが、この場合はまずは誰かが鶏にならなければ卵が生まれません。そこで院長退任を機会に、自分自身が鶏となって出来れば本院で総合診療医を育てたいと願っています。
 医師としての人生をスタートするために加西病院研修プログラムにマッチングしてやって来られる初期研修医の方達が、必要な知識や技能をきちんと身に付けられるよう教育指導すると共に、内科全般を学ばれる内科専攻医の中から、私の意思を引き継いでもらえる総合診療医が育ってくれることを願っています。

 

実際には私一人では実現不可能なことですが、救急診療科の青木診療部長及び総合内科の杉江診療部長の手助けを得て、充実したチームを作って行きたいと思います。

 

市立加西病院 名誉院長 北島直人