市立加西病院
トップ活動・取り組み広報かさい>広報かさい4月号

広報かさい

平成27年4月号掲載

小児科診療について

最近の感染症予防接種

現在、「病気になる前に予防しよう」という考え方が大きくなっています。定期接種から、肺炎球菌、インフルエンザ菌、日本脳炎、昨年10月からは水痘が定期接種に加わり、今後もその種類が増えることになると思われます。

ワクチンによっては、一定の期間をあけて何度も接種しないといけません。また、年齢が決まっていることから、生後2カ月から、1回に2種類、3種類、場合によってはそれ以上のワクチンを接種しないといけません。

しかし、病気になって大変な思いをすることを防ぐためにも、予防接種を受けることをお勧めします。当院では毎週水曜日の午後に行っています。事前に電話で予約してください (TEL 42-2200)。

アレルギー

以前は、アレルギー関連の病気では、季節の変わり目や気候の変化時に調子を崩し、夜間に病院を受診して吸入と点滴を受けて帰宅することを繰り返したり、気管支喘息で入院治療を受けたりする子どもたちがいました。

近ごろは、予防的な投薬を受けることで夜間に受診したり入院したりすることが激減しています。その一方で、食物アレルギーやアナフィラキシーが増加しています。アナフィラキシーとは、食事や薬物などによって接種後比較的短時間のうちに、アトピー性皮膚炎などの皮膚症状、嘔吐・下痢などの消化器症状、咳、チアノーゼなどの呼吸器症状などを起こします。

「衛生的な生活環境ほどアレルギーが起きやすい」という仮説があり、実際日本や欧米の人々にアレルギー疾患が多くみられるようになっています。

食物アレルギーを引き起こす三大要因は、卵、牛乳、小麦と言われていますが、あらゆるものが原因(アレルゲン)となります。治療としては、原因となるアレルゲンを一定の期間除去する、抗アレルギー剤の服用、ショック状態用の自己注射薬を携行するなどがありますが、アレルゲンの検査は血液検査で簡単にできますので、ご相談ください。

子育て

子どもたちが、いろいろな症状で受診されますが、小児科医が診察する時には、その子どもの発達や親の子育ての仕方も診ています。子どもは親の後ろ姿を見て育つと言います。親になった時、自分が子どもの時に受けたしつけをそのままわが子に行っていて、多くの場合は、それでうまくいっていると思います。

しかし、悩みのある親にアドバイスをする際には、「子育てとは、どのようなやり方でもいいから、最終的に一人前の社会人に育て上げること」と話しています。子どもたちはいろんな難題を突き付けてきますので「一人前の社会人」に仕上げる義務を負っている親としては、その悩みは尽きないと思います。その悩みの解決にはいくらでもご協力したいと思っていますのでご相談ください。“楽しくなければ子育てではない!”ですよ!

(加西病院診療部長兼小児科部長 水戸敬)