市立加西病院
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広報かさい

平成27年5月号掲載

加西病院の新しい取り組み

病院目標

平成27年度で3年目となる病院目標「経営と医療の質の一体的向上」のテーマを『プロ意識を持って業務に当たろう!』と定めました。

医療に携わる多くの職種は国家資格を有するプロです。素人にはできない知識・技能を持つと共に、何よりも専門事項に対する的確な判断力と責任感がプロたるゆえんです。プロ意識を高め、プロの力量を磨き、患者さんへの医療の質を高めることを目標にします。

診療体制

非常勤体制であった小児科で、26年度常勤医師を配置することができました。さらに産婦人科の常勤医師を3名に増員することができました。加西市が人口を増やし元気なまちであり続けるうえで大切な周産期成育医療が充実します。

一方、高齢の患者さんは増加しています。入院医療で最も困ることの一つに、生活環境が変化した患者さんが譫妄(せんもう:急激に起こる意識の変容)に陥り、周囲との意思疎通が取れなくなることがあります。昨年より院内に「譫妄チーム」を立ち上げ、譫妄の予防と正しい対処法に取り組んできました。

今年度は新たな職種である心理療法士を採用し、精神疾患の治療の幅を広げると共に、譫妄や認知症の問題に取り組みます。

地域包括ケア病棟

広報かさい3月号でも紹介しましたが、5病棟を「地域包括ケア病棟」にする運用を始めます。地域包括ケア病棟は、急性期治療が終わった患者さんに在宅復帰していただく支援機能を有します。患者さんにとっては退院まで回復期医療の期間があることで在宅復帰しやすくなり、病院にとっては市民に高い医療密度を提供できる7対1看護師配置を維持しやすくなります。

患者さんには、入院中に病棟の変更が提案され、急性期と異なる医療を受けていただくことが生じます。この仕組みと利点をご理解いただき、上手に利用いただけますようお願いします。

市民からの応援

地元に急性期総合病院を持つことは、これまで当たり前の行政サービスと受け取られてきたと思います。それがなければ安心して暮らすことができないからです。

しかし、昨年成立した医療介護総合推進法と社会保障費高騰に促された地域医療再編方針は、二次医療圏での病院機能の再編統合を目指しています。市民が身近に総合病院を残せるかどうか、県主導の地域医療構想調整会議での厳しい綱引きが始まろうとしています。

その際に最も力になるのは、頼れる病院を地元に残したいという市民の強い意志です。そのような方々が加西病院の応援団となってくださることを期待しています。

(病院事業管理者・院長 山邉裕)