市立加西病院
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広報かさい

平成27年8月号掲載

CCUの集中ケア

多職種がチームとなり、より良い医療や看護の提供

加西病院の6病棟にはCCU(coronary care unit)が5床あります。CCUは、冠動脈疾患(狭心症、心筋梗塞)を管理する集中治療室のことです。現在は、主に急性心筋梗塞、重症心不全、急性冠症候群、重症敗血症の治療に力を入れています。

多職種(医師・看護師・理学療法士・薬剤師・臨床工学技士・栄養士など)で毎朝、合同会議を行い、患者さんの情報を共有し、適切で必要な治療・ケアについて検討しています。多職種がチームとなり、より良い医療や看護の提供につながっています。

定期的な研修会などで、ケアの質を向上

医療の高度化が進み、低侵襲(体の負担を軽減)の治療が多くなったとはいえ、突然の入院は患者さんにとって大きなストレスとなります。呼吸・循環動態には変化が起こりやすく、患者さんの安全・安楽のためには、医師だけでなく看護師もしっかりとした知識が必要となります。そのため、集中ケア認定看護師(※)が、患者さんの看護を実践すると同時に、定期的な研修会や実践を通して看護師への指導を行い、ケアの質の向上に努めています。

集中ケア認定看護師とは、「生命の危機状態にあり、急性かつ重篤な患者へ専門的な知識と技術で、重篤化を回避するための援助や早期から回復を目指した援助を提供する看護師」のことです。

声かけなどで、安心して治療に集中

集中治療には多くの医療機器が使われます。近年、低侵襲で気道に管を挿入しない「NPPV」という、マスクの人工呼吸器の使用頻度が増えてきています。看護師による適切なマスク調節や口腔ケア、機器や呼吸管理を行うことで、患者さんの苦痛が緩和され、治療が継続しやすくなります。

また、突然の入院や多くの医療機器に囲まれたCCUでは、せん妄(幻覚や錯覚が見える)状態に陥ることがあります。予防のため、患者さんが安心できるように声かけ、時計やカレンダーなど環境を整えることを心がけています。せん妄が持続すると全身状態や病状にも悪影響を与え、反対に病状が改善すれば、一時的な症状として改善していきます。

急性期では安静を保つことは、循環や呼吸状態を安定させるために必要です。しかし、安静期間が2~3日以上になると、筋肉が痩せ、ストレスが増え、体力が低下するなどデメリットが多くなります。そのため理学療法士など他職種と検討しながら、早期リハビリや早期離床に努めています。

患者さんやご家族の笑顔が私たちの仕事の原動力となります。今後もたくさんの笑顔がみられるように、より良いチーム医療、看護を高めることに努めていきます。もし入院となり、不明や不安なことがあればスタッフに声をおかけください。

(6病棟 集中ケア認定看護師 曽 紅)