市立加西病院
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広報かさい

平成28年1月号掲載

新年のあいさつ

市民の皆さま、明けましておめでとうございます。皆さまの本年のご多幸とご健勝をお祈り申し上げます。

市立加西病院は市内唯一の急性期病院にして総合病院として、市民の皆さまが住み慣れた土地で安心して生活を続けられるよう、医療を通して役立つことに今年も職員一同努力を傾ける所存です。

昨年の12月12日には加西市医師会などの協力を得て第2回の地域医療市民フォーラムが開催されました。過去に開催してきた加西病院市民フォーラムに比べ、より多くの市民の方々に参加いただきました。お礼申し上げます。

今回のフォーラムでは、まずレビー小体型認知症を若年で発症した妻の介護を、医師である夫の視点から描いた映画を鑑賞いただきました。

その後、パネルディスカッションで加西市の医療と介護の現状および将来を報告いただきました。市行政からは人口予測と地域包括ケアシステムの説明、病院からは地域医療制度改革と病院の今後の方針、診療所からは認知症診療の実際、介護支援専門員の立場からはケアマネージャーの役割などの内容が講演されました。

今後、加西市も高齢化が進んでいくのは明らかです。しかも単に高齢者の割合が多くなるばかりでなく、85才以上、100才以上といった超高齢者数の増加が急速化してゆく変化が起こります。病気と加齢の境界があいまいになり、病気が治癒するというよりも、病気や認知症を持ちながら社会・介護・医療に支えられて生きてゆくことが常態になります。そのことを可能にする隣人、サークル、通所介護、訪問介護、在宅医療、バックアップ機能の病院、行政などが有機的に連携し、高齢者が住み慣れた地域で在宅生活を送れる地域包括ケアシステムの構築が重要であることが発表者共通の認識でした。

さらには、昨年国が策定し、今年度県が推進する地域医療構想が目指す地域病院の機能の再編、すなわち急性期医療から回復期医療に転換させる取り組みが、加西市民の医療需給をどのように変化させるか、そして加西病院の役割がどのようであることが望ましいかが重要な議題になるものと想像しています。

このように地域医療を巡る変化は今年も奔流のように続くと思われます。加西病院を受診し入院する患者さんの年齢はどんどん高齢化していますが、その医療の現場に身を置いていると、加西病院が市民にとってどれほどかけがえのない存在であるか身につまされる思いです。

市民の皆さまには命の拠り所である加西病院を本年も温かく見守りいただけましたらこれ以上幸せなことはありません。

(病院事業管理者・院長 山邊裕)