市立加西病院
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広報かさい

平成28年5月号掲載

院長就任のあいさつ


4月から院長職を引き継ぐことになりました北嶋です。前任の山邊院長は病院事業管理者として病院経営や診療を継続しますので、二人三脚の形で、市民の皆さんに安心して利用していただける病院を目指していきます。

私自身は先々代の院長であった稲留先生に請われて、15年前に消化器内科を立ち上げるために赴任しました。おかげさまで多くの方々のご協力を得て、消化器内科を確立することができ、臨床・教育・研究の各方面で周りから評価いただける成果を挙げてきました。今後はそのご恩をお返しするために、臨床現場から多少距離を置いて、病院全体がうまく機能するように目配りをしていきます。

最近読んだ本の中で、経営者に欠かせない3つの目(「虫の目」「鳥の目」「魚の目」)について書かれている文章が目に留まりました。私自身はこれまで現場での「虫の目」は修練を積んできたものの、今後は大所高所から広い視野でもって全体を見つめていく「鳥の目」や、時代の変化や流れを読み取る「魚の目」をもつことが必要だと実感しています。

本院は加西市で唯一の急性期総合病院として、救急医療や重症疾患への高度医療を切れ目なく提供できるように努力してきました。その結果、多くの方が利用してくださり、ご支援をいただいています。しかし、社会環境の変化や医療制度改革のテンポは急速で、本院を含めて多くの自治体病院が、新たな変革なしでこれまで通り生き延びることは困難になっています。

「自治体病院の存在理由は」と改めて問い直してみると、住民に必要とされる病院であることがすべてです。そのことを意識して、今年度の病院目標は、「ニーズを見すえて価値ある病院を作ろう!」と定めました。本院がこの地において住民の皆さんから求められる役割は何なのか、これまで自分たちが目指してきた方向にそのまま進めば良いのか方向転換が必要なのか、改めて問い直す中で、市民の方々に信頼される病院を再構築して行く必要が生じています。

一方で医療提供に対するすべてのご要望に応えられないのも事実であり、地域のかかりつけの先生への逆紹介や、急性期の医療が一段落した後の地域包括病棟への転棟などでご協力をお願いすることもあるかと思いますが、ご了解いただきたく存じます。本院が市民のお役に立てる活力のある病院として存続できますように、全力を尽くすつもりですので、これまで同様にご支援をお願い申し上げます。

(院長 北嶋 直人)