市立加西病院
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広報かさい

平成28年11月号掲載

急性心筋梗塞の疑いがあるときは、一刻も早い受診を

急性心筋梗塞とは、心臓に栄養と酸素を補給している血管(冠動脈)が急に詰まり、心臓の一部の筋肉が死んでしまう(壊死)病気です。

典型的な症状は、30 分以上続く胸部の痛みです。喉、左肩、左腕、心窩部が痛むこともあります。痛みだけでなく締め付けられる、胸が重いと感じることもあり、冷や汗、呼吸困難、悪心、嘔吐を伴うこともあります。

救急受診が必要

心筋梗塞で亡くなる方の半数以上が、発症から1時間以内に集中しています。そのため病院に到着する前に亡くなる場合が多いのです。原因は、心室細動と呼ばれる不整脈のためです。専門施設のある病院到着後の死亡率は5 ~ 10%です。

急性心筋梗塞の疑いがあるときは、一刻も早く医療機関を受診する必要があります。また、緊急の場合は救急車を要請してください。

早期の治療が有効

心筋梗塞の発症から再灌流(閉塞した血管を再び開通させる)までの時間によって、治療効果は大きく異なります。

近年の報告では、150 分の再灌流と90 分以内の再灌流を比べた場合、院内で死亡するリスクは150 分の再灌流の方が、1.7 倍も高くなります。再灌流は搬送の時間を含め、「120 分以内」に行うのが理想とされ、早期の受診が重要です。

加西病院では365 日、24 時間体制で対応できます

市内で唯一の緊急カテーテルが可能である病院として、急性心筋梗塞など、循環器疾患で精密検査や救急処置の必要な患者さんには、他の疾患が対応困難なときでも、できる限り対応するよう努めています。

市内のみならず、当院が最寄りとなる地域は、北播磨(加東市北部、西脇市、多可町)、中播磨(姫路市北部、福崎町、市川町、神河町)、但馬(朝来市)など、広範囲にわたります。また、救急ヘリが使用できない条件下では、交通渋滞などの事情を考えると、最短で救急搬送ができる病院であるという地域はさらに広範囲に広がります。

当院では、循環器科医が常に病院の近くに待機しています。必要があれば、カテーテル担当の看護師、放射線技師、臨床工学技士を集め、カテーテル手術を含めて365 日、24 時間対応できる体制を整えています。

早期にカテーテル治療を必要とする患者さんに、良質な医療を提供し、信頼していただけるように、カテーテルスタッフ一同、日々精進しています。いつでもご相談ください。

(循環器内科部長 小林征一)