市立加西病院
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広報かさい

平成29年5月号掲載

病院目標「力を合わせて価値ある病院づくりに取り組もう!」

院長に就任してから早1年が経過しました。院長の仕事として最も重要なことは、「病院の進むべき方向を見極めて方針を立て、体制を確立すること」ですが、その難しさは想定以上です。

加西病院を外から見ると、建物が丘の上にドッシリと鎮座していて、いつもそこに存在していることが当たり前と市民の方々は認識されていると思います。しかし、急速に進む高齢化に対応するために国全体の医療制度が大きな変革期に入ってきたことで、加西病院も大きな曲がり角に差し掛かっています。


これに対応するために、昨年度は「ニーズを見すえて価値ある病院を作ろう!」の病院目標のもとで、本院の存在意義や今後の進むべき方向を問い直してきました。

12 月に開催された地域医療市民フォーラムでも、加西病院が市内唯一の急性期病院として救急医療や専門医療を提供することが、安心して市民生活を送る上で必須と再確認されました。

そこで今年度の病院目標は、「力を合わせて価値ある病院づくりに取り組もう!」としました。本院の使命は、市民の生活に必須の急性期医療を行うこと、次世代の医療者の育成を中心課題に据えること、診療所や施設と連携して地域医療ならびに市民の健康の中核機能を果たすことだと考えています。

しかし、神戸大学から医師派遣の支援を受けた統合病院が近隣に相次いで開院したことの影響は如実に現れています。最も大きな影響は常勤医の減少です。4 月はどの職場でも異動の時期ですが、本院ではこの2・3 年間、転出される医師の数が上回っており、特に内科医が7 人も減ったことは病院にとって大きな痛手です。

医師の働きやすい環境を整えると共に、さまざまなルートを介して医師の招聘に努力しています。これ以上医師が減ると、急性期病院の機能を維持できなくなり、病院の方針を維持することが難しく、方向転換を余儀なくされる恐れがあります。市民の皆さんには、現在の勤務医師への温かい言葉掛けと共に、ご親族やお知り合いで加西病院に勤めてくださる可能性のある医師について、情報をお寄せいただければ幸いです。


もう一つ、加西病院が今後も元気に急性期医療を続けられるためには、病院の医療機能を適切に利用していただくことが重要です。急性心筋梗塞などの循環器疾患、胃癌・大腸癌などに対する内視鏡治療や外科手術、高齢者に多い股関節手術、白内障などの眼科手術等、本院が得意としている分野を積極的に利用していただくことが、地域の病院を守ることにつながります。

一方で、病院の医師の主たる仕事は入院患者さんに対する医療です。安定期に入った外来患者さんは、地元の掛かりつけの先生に逆紹介をしていますので、ご協力をお願いします。

(院長 北嶋直人)