市立加西病院
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広報かさい

平成30年5月号掲載

~安全な手術麻酔を提供します~

常勤の麻酔科学会認定専門医2 名と非常勤専門医で全身麻酔を行っています。当院では非常勤医であっても10年以上の長期に渡り勤務が続いており、チーム医療に貢献しています。医師不足と言われる状況で、常勤麻酔科医2名を確保できており、喜ばしく思います。

月曜日と水曜日の午前中に予定手術の手術前診察を外来で行っています。緊急手術の診察に関しては随時病室に伺います。病院によっては、いかに短く手術前診察をするかを誇らしげに学会発表しているところもありますが、当院は比較的時間をかけています。説明は少々専門的な話になりますので、疑問点を何でもお聞き下さい。時間をかける分、診察前に順番をお待ち頂く場合もあります。

手術室では、患者さんの状態や手術の内容に応じた麻酔管理を心がけています。たとえ全身麻酔で手術する予定にしていても、手術内容や患者さんの体調によっては、全身麻酔をするか下半身麻酔(腰椎麻酔)をするかを変更する場合もあります。例えば、腰椎麻酔は手術部位が下半身に限定される反面、呼吸への影響が少ない麻酔になります。一方、全身麻酔は必ず( 少なくとも一時的には) 呼吸を弱くする作用があります。呼吸の弱っている方で下半身の手術なら腰椎麻酔で手術することがあります。心臓への負担のかかり方も違っていますので、そういった点を考慮していきます。

手術中は各種検査機器を使いながら、患者さんの状態を観察し、安全性を確保しています。もちろん機械だけに頼らず、五感を使うことも大事です。患者さんの顔色なども大事な情報になりますので、お化粧などは落として頂くことになります。

手術が終わり、全身麻酔からの覚醒時には、なるべく苦痛のないように工夫しています。手術の間は布団を被れないため、お腹が冷え、目を覚まされてぶるぶる震えてしまわれる方も(残念ながら)いらっしゃいます。医療用の温風装置などで手術中お体を温めて予防に努めています。また、医療用の麻薬などを使用し、術後の鎮痛を計っています。2017 年末より超音波エコーガイド下の末梢神経ブロックを実施するようになり、鎮痛法の選択肢が増えました。よりよい麻酔ができるよう、今後も努力して参ります。

(麻酔科部長 魚住 亮)

~お知らせ~

加西病院内での社会保険労務士による無料相談は、毎月第2・4(水)9時~12時(5月は9日と23日)です。